絶対的な存在
2002年2月22日金曜日の夜10時は、「木更津キャッツア
イ」というドラマを毎週見ている。
これは岡田准一が演じる“ぶっさん”こと
田渕公平がガンで余命半年と知り、地元の
仲間5人で窃盗団?を作って、木更津の街
の悪を退治するような青春ドラマなのだが
(違っていたらすみません。興味がある方
はTBSのホームページで確認して下さい)
展開がハチャメチャでテンポが面白い。
夫とドラマを見る前にふと「突然自分に
近い人が死んでしまったら・・・って考え
るとね、あなたとは会って結婚してから
まだ3年も経ってないけど、うちの父親と
は30年以上親子で思い出の量が違うから、
悪いけど今だったら父の突然死のほうが
私は辛いかも知れないなあ。」と言ってし
まった所・・・夫は大層不機嫌になった。
(なんて物騒な!父よ、夫よ、申し訳ござ
いません。どちらも長生き願います。)
私はいわゆるファザコンではない。
ちなみに妹達もそうである。4人姉妹の誰
もが「パパみたいな人とは結婚したくない」
と思っていたようで、それぞれの恋人も配偶
者も父とは違うタイプを選んだ。
世の中の不況と同様に父がやっていた小さな
会社も経営に行き詰まり、社員の生活を守る
為に最後の数ヶ月は父は自分の給料を犠牲に
していたらしい。去年の誕生日についにリタ
イヤし、会社をたたんで「年金生活オヤジ」
になった父。まだ63歳なのに。
喜怒哀楽が激しく、言い出したら聞かない
ガンコさをそのまま受け継いだのが長女の
私で、母に言わせれば「あんたはパパそっ
くり」ということになる。確かにその通り
なので否定はしない。(笑)
長いことパラサイトシングルで、微々たる
生活費を家に入れるだけで後はおしゃれだ
のグルメだのとうつつを抜かしていた私は
父の「目の上のたんこぶ」であった。
しかし、たんこぶが取れてからというもの
の(=私がようやく結婚して独立した)
父親は人が変わったように「いいひと」に
なり、私のことを本当に心配していたのだ
と改めて知らされたのである。
単身赴任も長く、出張も接待ゴルフや付き
合い麻雀も多かった父は“家庭的な人”で
はなかったし、友達の家庭より家に居ない
父親だった。好きとか嫌いという以前に、
一緒に過ごす時間が少なくて家族の為に働
いているのはわかるが、愛妻家にも子煩悩
にも私には見えなかった。
でも“父親”を一言で表せ、というテスト
が出たとしたら私は「絶対的な存在のひと」
と書く。
母は父が不在がちの分、私達を育ててくれ
て感謝しているし、今でも世話になってい
てありがたいと思っている。しかし、存在
感では父親のほうが若干大きい。
家を出るまでそれがわからなかったのだか
ら、気づかせてくれたのは夫なのだ。だか
ら「どっちかが死んだら」なんてたとえ話
は冗談でもしてはいけなかっただろう。
お金がないとか会社辞めたいとか、子供が
出来ないとか毎日文句ばかり言っている私
だが、家族が健康であることは何にも代え
られない。(そうは思っていても、口には
出せなかったりするけど。)
昨日のSMAPのDVD同様、TVドラマ
のワンシーンからでも、人間は吸収するこ
とがあるのですね・・・。
イ」というドラマを毎週見ている。
これは岡田准一が演じる“ぶっさん”こと
田渕公平がガンで余命半年と知り、地元の
仲間5人で窃盗団?を作って、木更津の街
の悪を退治するような青春ドラマなのだが
(違っていたらすみません。興味がある方
はTBSのホームページで確認して下さい)
展開がハチャメチャでテンポが面白い。
夫とドラマを見る前にふと「突然自分に
近い人が死んでしまったら・・・って考え
るとね、あなたとは会って結婚してから
まだ3年も経ってないけど、うちの父親と
は30年以上親子で思い出の量が違うから、
悪いけど今だったら父の突然死のほうが
私は辛いかも知れないなあ。」と言ってし
まった所・・・夫は大層不機嫌になった。
(なんて物騒な!父よ、夫よ、申し訳ござ
いません。どちらも長生き願います。)
私はいわゆるファザコンではない。
ちなみに妹達もそうである。4人姉妹の誰
もが「パパみたいな人とは結婚したくない」
と思っていたようで、それぞれの恋人も配偶
者も父とは違うタイプを選んだ。
世の中の不況と同様に父がやっていた小さな
会社も経営に行き詰まり、社員の生活を守る
為に最後の数ヶ月は父は自分の給料を犠牲に
していたらしい。去年の誕生日についにリタ
イヤし、会社をたたんで「年金生活オヤジ」
になった父。まだ63歳なのに。
喜怒哀楽が激しく、言い出したら聞かない
ガンコさをそのまま受け継いだのが長女の
私で、母に言わせれば「あんたはパパそっ
くり」ということになる。確かにその通り
なので否定はしない。(笑)
長いことパラサイトシングルで、微々たる
生活費を家に入れるだけで後はおしゃれだ
のグルメだのとうつつを抜かしていた私は
父の「目の上のたんこぶ」であった。
しかし、たんこぶが取れてからというもの
の(=私がようやく結婚して独立した)
父親は人が変わったように「いいひと」に
なり、私のことを本当に心配していたのだ
と改めて知らされたのである。
単身赴任も長く、出張も接待ゴルフや付き
合い麻雀も多かった父は“家庭的な人”で
はなかったし、友達の家庭より家に居ない
父親だった。好きとか嫌いという以前に、
一緒に過ごす時間が少なくて家族の為に働
いているのはわかるが、愛妻家にも子煩悩
にも私には見えなかった。
でも“父親”を一言で表せ、というテスト
が出たとしたら私は「絶対的な存在のひと」
と書く。
母は父が不在がちの分、私達を育ててくれ
て感謝しているし、今でも世話になってい
てありがたいと思っている。しかし、存在
感では父親のほうが若干大きい。
家を出るまでそれがわからなかったのだか
ら、気づかせてくれたのは夫なのだ。だか
ら「どっちかが死んだら」なんてたとえ話
は冗談でもしてはいけなかっただろう。
お金がないとか会社辞めたいとか、子供が
出来ないとか毎日文句ばかり言っている私
だが、家族が健康であることは何にも代え
られない。(そうは思っていても、口には
出せなかったりするけど。)
昨日のSMAPのDVD同様、TVドラマ
のワンシーンからでも、人間は吸収するこ
とがあるのですね・・・。
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