今日は私が新卒で最初に就職した会社時代の先輩夫婦
の家に遊びに行った。
ご主人のKさんは正確に言えば、先輩というより私の
元上司である。とはいえ当時は社員と係長の間柄で、
それほど上下関係に差があったわけではないし、奥さ
んも他部署の1年先輩で、社内のテニスサークル(私
はホントはテニスなんか好きじゃないのに諸事情によ
り入らされたんです。合宿では常に玉拾い&宴会担当
でした)で一緒だったので、二人は私にとって兄と姉
のような存在なのだ。

私が7年勤めた会社を辞めてからはたまに泊りがけで
遊びに行ったり、私より2年程前に寿退職をした奥さ
んもしばらく子供が出来なかったので外資系の会社で
バイトをしていて、そこの会社の外国人スタッフとの
ホームパーティーに呼んでもらったり、一時期はよく
遊んでもらっていた。
しかし、ここ数年は疎遠がちで最後に会ったのは4年
前の私の結婚式の時だった。「そろそろ会おうよ」と
奥さんからお誘いがあり、夫の休みの日に神奈川県の
H市のKさん邸にお邪魔することになった。
彼らは2年前に近所に家を建てて引越していたので新
居には初めての訪問である。
前日は雨が強かったので台風を心配していたのだが、
なんとか大丈夫で用賀から東名高速を使って2時間も
かからずに着くことが出来た。
すぐ近くの郵便局の前にKさんとお嬢ちゃんのレオち
ゃんが迎えに来てくれ、Kさんは4年前とちっとも変
わってなくて(「もっとオッサンになってるかと思っ
たのに変わらないね〜」と私が言ったら苦笑していた)
逆にレオちゃんはすっかり大きくなっていたので子供
の成長は早いものだと驚かされた。

以前の家よりかなり広い新居でお庭も広く、ウッドデ
ッキのあるベランダではバーベキューも出来るそうだ。
奥さんお手製のサンドイッチとスープのランチを頂き
ながらあれやこれや会話を楽しんだ。
もっとも奥さんと私とうちの夫が喋り、ご主人のKさ
んは昔から無口なのでニコニコしながら聞いているば
かりだったが・・・。
「レオちゃんがうちの子ぐらいの頃、よく一緒に遊ん
だのよ。覚えてないでしょう?」と私が話したら、奥
さんが当時のアルバムを持ってきて「ほら、この時レ
オが6ヶ月くらいで隣にいるのが○○ちゃんでしょ」
と私とレオちゃんが写っている写真を広げてくれた。
それは、赤ちゃんのレオちゃんと“トトロ”の着ぐる
みを着た私のツーショット写真で(笑)、10年前の
クリスマスイブに撮ったものだった。
確かその頃どこかで仮装パーティーがあって、当時私
は勤めていた職場の同僚から着ぐるみを借り、Kさん
宅のクリスマスでも奥さんに着てくれと言われてわざ
わざ持っていったような記憶が蘇ってきた。
でも、その楽しそうなクリスマスの写真を見て私は一
瞬目を覆いたくなった。
10年前の私の目つきは鋭く、目が笑っていない。
お笑いタレントの“青木さやか”のような目つきなのだ。
その前年、私は人生最悪の失恋をした。
5年間付き合った人とズタズタな別れ方をし、普通失恋
を引きずるのは男性だと言われるが、私はなんと別れて
3年間全く立ち直れずに苦しみつづけていた。
そのクリスマスの日も、予定がない私にKさん一家が声
をかけてくれたのだろう。
どんな気晴らしをしても、私の心はいつも暗闇だった頃。

10年後に遅い結婚をした私が幼子をかかえ日々育児に
追われていることなど、10年前の私は知らない。
あの頃死んでしまいたいと思っていた私は今も生きてい
るし、当時の彼と今の夫は何の接点もないほど違うタイ
プの人間だ。
★。、::。.::・’゜☆。.::・’゜★。、::。.::・’゜

夕方までお喋りを楽しんで、帰路の途中でファミレスに
寄って夕飯。外で離乳食を食べさせるのは初めてなので
持ち込みはOKなのか不安だったが、デ○ーズは快く承
諾してくれたのでよかった。(おまけにレトルトの赤ち
ゃんチキンライスをお店のレンジで温めてくれた)環境
が変わると周りが気になって食がすすまないかも・・・
と思ったが、息子もちゃんと食べてくれて一安心。
今度はKさん一家に我が家に来てもらおう。

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